サバが痛い

よそはよそ!うちはうち!

初診

初めて心療内科に行く。

それってすごく勇気がいることだと思う。

周囲にメンタル病んでいる系の友達は何人かいたけれど、家庭環境複雑だったりでそれはそれは…みたいな子や、ファッションメンヘラなのでは?みたいな子だったり(今は違うと思えるけど)、その他大勢の中で生きていれば縁のない診療科目の印象がありました。

会社も日付変わるまで働かされてるわけじゃないし、残業時間も50時間程度だし、日曜日は一応休みだし、ブラック勤めで世の中の人に比べたらまだまだ甘やかされてるのではとか思っていました。

まぁ行かないよね。なんか行ったら終わりみたいな気がする。そう思ってた。

でも今になれば思う。人は人、あなたはあなた。私は私なので、基準なんてみんなそれぞれ違うんですよ。完全に壊れる前に行こう。

 

きっかけは前に挙げた通り、体調不良。メンタル面での不安定感。

あと仕事が本当につらくて、退職するとは伝えても辞めさせてもらえないので、休職という形にしてなんとか退職に出来ないかなという甘えとか色々混ざって、電話をしてみました。

基本、心療内科とかメンタルクリニック的な所ってどこも電話予約後に初診っていう流れみたいだよね。田舎は飛び込みで助けてって言えないところばかりでした。

 

昼休み。ビビリなので、近所のコンビニまで遠征して駐車場で買ったコーヒー牛乳飲んで勇気出して、近所の心療内科の電話番号を押しました。

昼休みなのにすみません、とお伝えしつつ予約のお願いをしたところ、看護師さんに代わるので待てと。看護師さんにこういう理由で心療内科かなと思ったので予約したいんです、と言ったところ、前の病院でどういう検査をしたか、どういう薬をもらって今飲んでいるのかを聞かれました。というのも、予約取れるのが一番早くて一週間後とのこと。それまで待てるか?ということらしく、私の場合は下痢が酷かったので、そのままだと体調に無理がかかるので、内科でもらった整腸剤を飲んで待っていてねということでした。

どういう症状か聞いたあと、予約日を確認し合い持ち物を言われて終わり。

意外とスムーズに終わりました。

会社にもお休みお願いして、当日も無事離脱。

 

いざ病院へ。

車が一台も止まってなくて、ヒッッ!と思いつつ、入るとおばあちゃんが一人。お年寄りでもそういうことあるよね、年とか関係ないよねって思いながらぼんやり待ってたところ、インフルエンザの予防注射でした。内科と心療内科併設してるところなので、そういうのもいるんだよ!!!納得。

予定時間の患者さんが見えないということで、ねじ込まれた私の番が来ました。

最初は初診のカードの記入と看護師さんの問診。

連絡先や薬で困った経験とか普通の病院で聞かれることを初診のカードには書きました。その中に「緊急連絡先」があって、なぜかわからないけど、そこに母の名前を書いているときに泣けてきてしまった。ごめんね、お母さん。

 

看護師さんの問診は家族構成や趣味など。既往歴とか簡単な問診で、軽いものばかりでした。

ちょっと困ったのが、趣味を何個か挙げてくださいってやつ。

私はミュージカルオタクだし、美術館博物館、映画好きだし、読書も好きだし、友達との旅行も好きなんです。好きなんだけど、どれも最近できてなくて趣味じゃないなぁって思ってしまって。

映画はハイロー観に行ったから、一応まだ趣味かなって思って、映画鑑賞って言ってそこで言葉が詰まってしまった。だめだなーと凹んだ記憶があります。

 

そのあとは先生の診断になり、上記で聞かれたことを深く聞かれました。

家族、祖父母の代までで心の病気のひとがいるかとか、小中高、大学や家族のこととか。

私の場合は父を今年の夏に亡くしているので、その話もしたりしました。

そして勿論今の職場のことも。

転職して半年で、こういう状況で転職せざるを得なくなったこととか。もう辞めたいって言ってるのに辞めさせてくれないって言ってしまった。

元々おかしくなってるので、話してるだけで泣いてしまって、備え付けのファイザーの販促箱ティッシュをモリモリ使っておりました。ガビガビの安いのだから痛いなーと思っていたのは覚えています。

 

で、総合して先生に言われたのは、

適応障害による抑うつ状態にあるかと思います」ということでした。抑うつ状態っていうけど、これが長く続くとうつ病になるだけで、これは期間の問題ですって言われました。

そして、必ず治るものであることも。

色々考えて悩んでいた今の状態に名前が付けられたことにとても安堵感があったのと、やっぱり私は心の病気なんだという現実感。聞いたことあるような、と思いながら話を聞いていたのを覚えています。

あとで考えたら、私の前に辞めた人も適応障害だって言われていました。なんなんだこの会社。