サバが痛い

よそはよそ!うちはうち!

宝塚歌劇を拝見して幸せになった

ごきげんよう。という6文字がさっぱり似合わない私ですが、ご機嫌がよいです。もうすぐ休み終わるけど(これ書いてるのお盆休み最終日)

 

新コロ、第五波ですね。オリンピック辺りで一旦落ち着くだろうからと9月の古川さんのコンサートの予定を入れた私は悲しみに枯れています。2020年はまぁ変わらずな感じだったので、2019年の今頃に戻ってたら、毎週末観劇の予定入れて、博多座とか梅芸とか気にせず飛んでいって、会いたい友達に沢山会って、湯水の如くお金を使って遊んでると思うな。いつも言ってるな。

 

7月末にTAKARAZUKA SKY STAGEが無料放送やってたので、夏の予定もないことだしと最近(2010年代)の作品を片っ端から録画したやつを、オリンピックあたりのお休みと、お盆休みでみてみました。サンキューBDレコーダー。

 

(初めて宝塚歌劇の作品を観た知識ゼロの初心者の感想なので、石を投げないでもらえると嬉しいです)

 

私と宝塚歌劇の出会いは、中学や大学の同級生と色々な人に布教されながらも縁遠い人生を送ってきていたのですが、20年の年末あたりに、たまたま何故かBSでやっていた星組の"GOD OF STAR-食聖-"という美味しそうな番組を録画して観てみたことでした。
誰とか何とかさっぱりだけど、主役の紅ゆずるさんの明るさと可愛い綺咲愛里さん、リーロンロンの礼真琴さんともうとても華やかで眼福で衣装もユニークで可愛くて素敵で、お話もコメディ寄りな明るいお話で、もう本当に知識ゼロでも楽しかったんです。
録画したHDDが壊れたのでもう見れないのだけど、これ退団公演だったんですね……知ってたらもっと早くBDレコーダー買ってた。
で、その中でも礼真琴さんの歌といいビジュアルといい演技といい、一番好き!と思ったのを思い出して星組を重点的に録画しました。
というか、今年のGWに帝劇にモーツァルト!を観に行く予定だったので、併せて東京宝塚のロミジュリをも観に行けないかと画策していたのですが、ダメでしたね。

 

最初に見たのが、『スカーレット・ピンパーネル』です。お話は知らないけど、タイトルは私も目にしたことがあるなと思って見始めたら、『紅はこべ』だった(前世の愛読書)のと、フランス革命ロベスピエールとかシトワイヤンとか好きなところ(今世の愛読書はよしながふみの『ジェラールとジャック』なので)
元々、東宝ミュージカルのエリザベートが初見なのでママだと思っているのですが、マリーアントワネットとレミゼも大好きなので、この時代が舞台となるものが元々好きなのもあると思います……MAからの王太子救出の流れを一連で知ってると、スカーレット・ピンパーネルの活躍のありがたみが……ウッ……フェルセンが頼るべきは……(泣いてる)

 

本編は紅ゆずるさんの華があって、でも少し軽薄な(本当は熱い信念があって素敵な)パーシーと、貴族の奥様になる華やかで可愛らしい、でも強いマルグリットの綺咲さん、そして執拗で嫌な、でも過去に苦しみを抱えてるショーヴランの礼さんでとどめを刺されました。
ショーヴランかっこよすぎか。曲とか一切わからないし、細かいここが良いとかもさっぱりなんですが、歌が好き、ダンスの立ち振る舞いもすき、演技も視線の流し方もなんかぜんぶすき?という感想しか出てこない。
他の作品観ると全然違うんですよね、目が……こう……ショーヴランって陰湿で残忍で暗い目をしてるんですけど、Thunderbolt fantasyだとキラッキラなんすよ。サブ主人公みたいな役柄なのかなと思うんですけど、絵柄が少年漫画なんですよ。
怪盗楚留香だと娘役なんだけど、哀しみを抱えている可憐な姿とで全部全く違う。
宝塚作品での演技力とかそういう感覚がわからないけど、とてもすごいと思いますし、他のものが次々にみたくなる。
曲もいいんですよね。ショーヴランのメインテーマになる曲があるんですが、彼が出てくる要所要所でメインやらサブで流れているので、重苦しさが常につきまとう。
キャラクターに寄り添う音楽が大好きなんだなあ。
ネタバレになるのかもしれませんが、フィナーレで最初に歌いながら出てくるのが礼さんで、本編であんなに重たい空気を纏っていらしたのに「アァ……!」と拝みたくなるような輝きを放って出てくるのがまた美しい。
救済ではないけど、なんていうのこの感覚ーーーッ!

 

その後、Killer rougeとTHE ENTERTAINERをみたんですが、前者は紅さん、後者は北翔さんがトップではありますが、コメディ部分と魅せる部分と超次元的な美しさと、彩りよくどの方の魅力も最大限出ているようなキラッキラの時間で、何回も観ちゃいますね。
ご本人たちのもつ輝きと、衣装のキラキラからはじまって、終始圧倒的な“陽“で観る人を元気にさせ幸せにしてくれて、笑顔にさせる。

映像作品でも気軽に楽しめるから家に居ながらにして質の高いエンターテイメントに触れられてって、本当に幸せですね。
東宝のミュージカルも歌舞伎もそうだし、全てにおいて生で観るのに勝るものは勿論ないんですけど、映像だけでこんなに嬉しくて楽しくなっちゃうものがあるんですよね。
いつか観にいきたい。いきたい。
初めては星組の礼真琴さんのが観たい。何回も言うぞ。

 

実は礼さんに惚れ込んで『眩耀の谷』のBDを買ってしまったり、雪組の『るろうに剣心』とか花組の『ポーの一族』観終わってたりとか、色々まだまだ聞いてもらいたいことあるんだけど、キリがないからやめておきます。バーイ!(わかる?)